当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしております。
多焦点眼内レンズ対象となる患者様には診察時に詳細をご説明致します。
白内障手術代、及び検査、診察代、投薬代は今まで通りの保険診療が適応となり、眼内レンズ費用だけを自己負担していただく制度です。眼内レンズの種類によって費用が異なります。
白内障手術代、眼内レンズ費用、及び検査、診察代、投薬代が全て自己負担となります。眼内レンズの種類により費用が異なります。
白内障とは目の中に水晶体というレンズがあり、そのレンズが濁ってくる病気です。主な症状としては視力の低下、目のかすみ、眩しさ等があります。
白内障の原因としては、加齢による加齢性白内障が一番多く、糖尿病、アトピー性皮膚炎によって引き起こされる白内障、けが等が原因で起こる外傷性白内障、放射線や薬剤で起こる白内障等があります。
白内障の種類としては後嚢下白内障、皮質白内障、核白内障等に分類されます。
後嚢下白内障の特徴としては、急激な視力の低下や眩しさが起こりやすいです。
皮質白内障は一番多い白内障のタイプで全体的にかすみや眩しさが起こります。視力は比較的出ている事が多いです。
核白内障は水晶体の中心部が濁ります。進行すると水晶体が硬く拡大してくるので、近視が進行し近くが見やすくなります。ただ放っておくと水晶体がどんどん硬くなり手術が困難になりますので注意が必要です。
白内障は水晶体の濁る部位によっていろいろな症状を起こします。
水晶体の後ろ側が濁ります。
水晶体の周りが濁ります。
水晶体の中心が濁ります。
まず点眼麻酔をします。目薬の麻酔ですので痛みはありません。
手術に対しての不安が強い方は低濃度笑気麻酔といって軽い鎮静、鎮痛、睡眠作用があるガス麻酔を使用する事もあります。手術の所要時間は10分程度です。
開瞼器という器具を使いまぶたを開けます。
次に角膜を切開します。
粘弾性物質を入れ角膜内皮を保護します。
水晶体前面の前嚢という膜を円形に切開します。
前嚢が円形に切除されました。
超音波の器械を入れるため角膜を切開します。
超音波で水晶体を砕き吸引します。
濁った水晶体が綺麗に取り除けました。
約2mmの切開創から眼内レンズを挿入します。
眼内レンズは中で広がり固定します。これで手術終了です。
白内障手術時に使用する一般的な眼内レンズです。
見え方は夜間でもクリアーな自然な見え方ですが、ピントが一か所しか合わないため、遠方に合わせた場合は、遠くは眼鏡がなくとも見えますが、新聞や本等、近くを見る場合は眼鏡が必要になります。
テクニスアイハンスは従来の単焦点レンズより遠方から中間距離までが見やすい次世代型の単焦点レンズです。従来の単焦点レンズの中心約2.0mmに+0.50Dのなだらかな加入部分を設けることで、中間距離(70cm)あたりも見やすいレンズです。
ハローグレア等の眩しさの少ない単焦点レンズのいいところは残しつつ、見える範囲を広げる事が出来るレンズといえます。近方(30cm)を見るときには近用眼鏡が必要となります。
通常の保険診療で手術を行う事ができます。
■レンズ費用
片眼約1.5万~4.5万円(レンズ費用含む)
保険負担割合により変わります。
複数の距離に焦点が合うので、眼鏡がなくても車の運転や新聞等が見やすくなります。
ただ、暗いところでは細かい物がやや見えづらかったり、夜間に光がにじんでまぶしかったりする事がありますが、最近はそのようなデメリットをなくす多焦点眼内レンズも出てきておりますので、ご相談下さい。
遠方から近方まで幅広く見える最新型の連続焦点眼内レンズです。本来ある3焦点レンズよりも焦点深度拡張型といい遠方から近方まで連続的に焦点が合うためより自然の見え方になります。パソコンや携帯電話等はよく見えます。ハロー、グレアと言った夜間のライトの眩しさもかなり低減されており、暗所でのコントラスト感度も良好です。焦点深度拡張型の最新のレンズです。乱視矯正も可能です
■レンズ費用
片眼25万円(税込)乱視矯正レンズ片眼28万円(税込)
■手術費用
片眼約1.5万円~4.5万円(保険負担割合により変わります)
※【選定療養】レンズ費用は自己負担、手術代、診察代・検査代、投薬代は保険診療となります。
2024年11月より開始された最新の焦点深度拡張レンズとなります。遠方から近方まで断続的によく見えるのが特徴です。ハローグレアといった夜間のライトの眩しさもかなり軽減されており、色の収差も少なく、昼夜を問わずはっきり見る事ができます。
夜間に運転される方には適しております。乱視矯正も可能のレンズです。
■レンズ費用
片眼27万円(税込) 乱視矯正レンズ片眼30万円(税込)
■手術費用
片眼1.5万円~4.5万円(保険負担割合により変わります)
※【選定療養】レンズ費用は自己負担、手術代、診察代、検査代、投薬代は保険診療となります。
従来の3焦点眼内レンズより更に進化した眼内レンズです。
遠方、中間、近方のそれぞれの距離にピントが合い、鮮明に見えるのが特徴です。 パソコンや携帯電話など約40㎝から60㎝の近方から中間距離において連続でピントを合わせる事ができます。
ハロー、グレアと言った夜間のライトの眩しさもかなり低減されています。乱視矯正も可能のレンズです。
■レンズ費用
片眼27万円(税込)乱視矯正レンズ片眼29万円(税込)
■手術費用
片眼約1.5万円~4.5万円(保険負担割合により変わります)
※【選定療養】レンズ費用は自己負担、手術代、診察代・検査代、投薬代は保険診療となります。
波面制御テクノロジーを用いた焦点深度拡張レンズです。
遠方から中間、近方のそれぞれの距離に連続的に広がるように見えるのが特徴です。
他の多焦点レンズに比べ、ハロー、グレアと言った夜間のライトの眩しさもかなり低減されており、夜間に運転される方に適しております。乱視矯正レンズはありません。
■レンズ費用
片眼29万円(税込)
■手術費用
片眼約1.5万円~4.5万円(保険負担割合により変わります)
※【選定療養】レンズ費用は自己負担、手術代、診察代・検査代、投薬代は保険診療となります。
遠方から中間まで幅広くピントが合う新しい多焦点眼内レンズです。従来のレンズでは遠方と近方の2点にしかピントが合わないため中間距離で視力の落ち込みがありました。このレンズはピントの合う範囲を広げ、遠方から中間まで視力の落ち込みがなく、自然な見え方を得ることができます。また、コントラスト感度が向上し、夜間での眩しさも少ない見え方の質もいいレンズです。乱視矯正も可能です。
■レンズ費用
片眼14万円(税込)乱視矯正レンズ片眼18万円(税込)
■手術費用
片眼約1.5万円~4.5万円(保険負担割合により変わります)
※【選定療養】レンズ費用は自己負担、手術代、診察代・検査代、投薬代は保険診療となります。
遠方(5m)と近方(30㎝~40㎝)の2箇所がよく見えるレンズです。
近方ではスマートフォンやパソコン等も楽に見る事ができます。
夜間はハロー、グレア等眩しさが出る場合があります。乱視矯正レンズはありません。
■レンズ費用
片眼14万円(税込)
■手術費用
片眼約1.5万円~4.5万円(保険負担割合により変わります)
※【選定療養】レンズ費用は自己負担、手術代、診察代・検査代、投薬代は保険診療となります。
このレンズは球面収差を利用した累進焦点設計の眼内レンズです。遠方、中間、近方がスムーズに自然に見えるように光学部を設計されております。イタリアのSIFI 社が製造している多焦点眼内レンズです。他のレンズに比べると近方の見え方がやや弱いですが、ハロー、グレアが非常に少なく夜間の運転する方には適したレンズです。乱視矯正も可能です。
■レンズ費用
片眼40万円(税込)乱視矯正レンズ45万円(税込)
※【自由診療】手術代・レンズ代・診察代・検査代・投薬代すべて含まれます。
このレンズは遠方、遠中、中間、近中、近方の5つの焦点にピントが合う、唯一の5焦点眼内レンズです。イスラエルのHanita Lenses社が開発したレンズです。3焦点レンズでは焦点を合わせるのが困難であった遠方から中間、中間から近方距離にも焦点が合うように作られている最新型のレンズです。それぞれの距離での見え方が従来の多焦点レンズより改善され、パソコンや携帯が楽に見えるようになり、夜間の光の眩しさもより少なく、自然な見え方が得られるようになります。
■レンズ費用
片眼40万円(税込)
※【自由診療】手術代・レンズ費用・診察代・検査代・投薬代全てが含まれます。
眼内レンズには「単焦点」と「多焦点」があります。
遠方など、1カ所しかピントが合いません
遠方と近方など、複数の距離にピントが合います
多焦点眼内レンズでも、ピントの合いにくい距離があります。
コントラスト感度が低下することがあります
コントラスト感度は“色の濃淡”を見分ける能力を表します。
夜間にハロー・グレアを感じることがあります
ハロー…光のまわりに輪がかかって見える グレア…光がギラつきまぶしく感じる
夜間に車の運転を行う方には適さない場合があります。
時間とともに軽快し、気にならなくなる方が多いようです。
中間距離の落ち込みが少なく、遠方から近方まで自然に見える
時間とともに軽快し、気にならなくなる方が多いようです。
ハロー・グレアが少なく、高いコントラスト感度
夜間の運転などで従来の多焦点眼内レンズをあきらめていた方にも
最後に確認しておきましょう
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