緑内障とは眼圧が高くなって、視神経が障害され、視野が狭くなったり、欠けたりする病気です。ただ眼圧が正常範囲にあっても緑内障になる方がいます。これは正常眼圧緑内障と呼ばれています。日本人に一番多いタイプです。40歳以上では5%、20人に一人の割合と言われております。
緑内障で一度失われた視力や視野は元にもどる事はありませんが、できるだけ早期に発見し、治療を開始すれば、失明の危険性を減らす事ができます。 そこで最近行われている手術に低侵襲緑内障手術(MIGS)というものがあります。
iStent(アイステント)は2012年に欧州で認可され60万眼以上の患者様に使用されている緑内障デバイスです。日本では2018年から認可されております。
白内障と緑内障手術を同時に行います。白内障手術を行う際に、チタン製の眼内ドレーン(ステント)を眼の中の繊維柱体という組織に2か所ほど留置します。これにより眼圧を調整する房水の排出を改善し、眼圧を下げる事が期待できます。
手術時間は白内障手術に加えて10分程度となり、痛みを感じることはほぼありません。
特徴としては、眼圧を下げる効果がありますので、現在使用している緑内障点眼の本数を減らしたり、止める事ができます。ただし眼圧の下降がしづらい場合は、引き続き緑内障点眼の継続が必要になる場合があります。
治療に使用する眼内ドレーン(ステント)は長さ0.36㎜の医療用チタン製です。
このステントは体内に留置する非常に小さな医療機器に一つで、一定の条件下では安全にMRI検査も可能であります。
片眼約3万円~9万円(白内障手術費用を含む)
(保険負担割合により変わります)
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